こんにちは。mizumu326です。
芥川賞で話題になっている作品を読んでみました。
【タイトル/著者】
東京都同情塔/九段理江
【読んだ理由】
・ChatGPTのような生成AIがその一部を書いた物語が芥川賞を取ったと聞いて。
【感想】
・5%ほどは生成AIの文章をそのまま使ったという話があるが、どこがそれなのかは素人には全く分からなかった。
・カタカナで表記すると同じものでも何となく角が取れた、マイルドな印象になるという話。考えたことなかったなあと。それで良い時と悪いときがあるよね。
・犯罪者ではなく同情されるべき人々。確かに自分には想像すらできないようなひどい境遇で育ち、結果犯罪に手を染めてしまう人がいるのは間違いない。そういった人はあらゆる犯罪の中でどれくらいの割合いて、逮捕された後どういった裁きを受けているのだろうか。同情される余地はあるのか。
・自分の中にいる検閲者。誰もがSNSやブログで自由に言葉を発することができる今、何を言うのかはもちろん、言い方やタイミングは間違えると取り返しのつかないことになることもある。誰もが当たり前に持っていて、無意識に検閲をしているのだけど、あえて「検閲者」という言葉にして書いていることに何か拘りというかメッセージのようなものを感じる。
・ザハ・ハディド氏のデザインした国立競技場が採用されていた世界線。現実では建築費とかで撤回されてしまったが、建築家の側から見たらどうだったんだろうか。
・思考の限界が来るとAI-builtに質問をし、返ってきた質問にまた質問を返す。これは生成AIの使い方の一つなのかなあと。思考を深めるというか整理するというか。
・話の本質ではないが、建築は建てようとしているものだけでなく周囲の建築も含めて考えるべき、というは家でもそうだなあと。類似のデザインの家がある程度一塊になっている街並みはいいですよね。