鮮魚ボックスはいいぞおじさんのブログ

大好きな鮮魚ボックスのレポートとそのほか諸々。

サピエンス全史 上(ユヴァル ノア ハラリ著)

こんにちは。mizumu326です。

ちまちま読んでいた本がようやく読み終わりました。

 

【タイトル/著者】

サピエンス全史 上/ユヴァル ノア ハラリ著、柴田裕之訳

 

【読んだ理由】

・研究所の所長が最近読んでいた本で教えてくれたので。

 

【感想】

・アフリカで細々と暮らしていた狩猟採集時代のサピエンスが、今日のグローバル社会に至るまでに生じた変化が紹介されている。

・約7~3万年前に起こったとされる認知革命によって、サピエンスはお互いの意思疎通が可能になったとされる。これによって、扱う情報量が格段に増えた。

・約12000年前に起こった農耕革命によって、それまで狩猟採集によって日々の糧を得ていたサピエンスは、植物を栽培するようになり、それによって定住するようになった。狩猟採集→農耕への変化によって、その土地で養えるサピエンスの数が増えた、というのは新しい学びだった。

・農耕革命によって、かつては草の1種に過ぎなかった小麦はいまや世界で最も栽培されている植物になっている。小麦の側からすれば、(子孫繁栄の観点で)大成功を収めたといえる。

・この本の主題と外れるが、生物としての成功は何かと考えると、子孫を末永く繁栄させること、というのが1つの答えになると考えられるが、現代の人類においては、必ずしもそうではなくなっているのが現実のように感じられる。子孫の繁栄よりも、個人としての幸福が追求され、優先される場合があるように思う。

・農耕が始まった後、サピエンスは豊かな土壌や収穫した穀物を巡って争いを起こし、これによって都市や王国、帝国が生じた。ここでより多くのサピエンスが協調して動けるように(支配者層によって)秩序が生まれた(作られた)。

・多くのサピエンスが協調して生きていくうえで欠かせなかったもう1つの要素が貨幣である。世界の各地で使われていた貨幣は異なっており、交易が始まった当初はお互いの貨幣の価値に違いがあるが、その違いは現地での貨幣として使われていたものの需要が増すことで徐々に埋まっていく。

・総じて、個々で生きていたサピエンスという種が、今日の世界中で多くの人が協調して生きている社会に至るまで、どういった変化があったのかというのが部分的ではあるが理解できた。